てきとうなにっき

専業主婦、はじめました。

おもひでぽろぽろ 考察

8月21日、金曜ロードショーにて久しぶりのおもひでぽろぽろ放送!

宮崎アニメの中でもいちばん大好きな作品です。

『いちばん大好きな作品』とか言いつつ、最後に見たのはいつだったかしら…?と、記憶に無いぐらい見ていないです。なぜいちばん好きと感じたのか理由すら忘れてしまいました(^_^;)

 

よく、宮崎アニメの話題をする際に

『○○派 VS ●●派』というのを耳にします。

 

(…ごめんなさい、すっかりタイトルを忘れてしまったんですけれど…。

『○○』のほうはアレです、肩に猫みたいなやつを乗せた青き衣を纏いし女の子がランランララと生き返る物語で

『●●』のほうはバルスで有名なやつです。

本当に思い出せないんですけどどうしよう。悲しくなってきた…orz ラピュタハウル?いや、なんか片方は違う名前だと思うしラピュタがはてさて青き衣女子のほうなのかバルスのほうなのか分からない…)

 

 

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青き衣もバルスも両方テレビで見たんですけどね。特にどちらが面白いとかお気に入りだとか優劣をつける事が出来ないといいますか。

なので

「○○と●●どちら派ですかぁ〜?」とか聞かれても困るんですよね。

おもひでぽろぽろ派です」と答えた途端、まぁだいたいのリアクションときたら悲惨なものですよね。えぇ〜ありえなぁ〜い!とかね。なんかもう、変わっているだのなんだの散々言われてきた人生でございました。どうもこんにちはさゆきです。

 

なので、おもひでぽろぽろがいちばんに好きだと思った理由も、自身はすっかり忘れてしまったのですが、どうせ天邪鬼な気質のせいなんじゃないかなぁと思ってました。どうせ『ちょっと変わった返答しちゃう自分変わってる〜個性的☆』みたいな。自己顕示欲を満たしたいだけなのではないかしらと思っていました。

 

で、前置きは長くなってしまったのですが。見ましたよ、久々に。おもひでぽろぽろ。こんな作品だったっけかなぁ〜ギバちゃ〜んとか感じつつ。久々に見て、私なりの解釈が生まれたのでブログという電子媒体に書き記してみようと思いました。時代って便利だね。

 

 

【以下ネタバレです。もう皆さんだいたい知っている有名すぎる作品だろうけど、内容を知りたくない見たくないという方は、以下文章は見ないでくださいませね】

 

*あらすじ

28歳の東京住まいのOLが、有給使って田舎へGO!

なんだか妙に小学5年生の頃の思い出が頭をよぎるわぁ〜。

今を生きる28歳の『私』と、小学5年だったあの頃の『あたし』の物語。

 

 

[さゆきの解釈]

 

小学5年の主人公は、分数が苦手でしたよね。真ん中の姉ちゃんからは大げさに驚かれて、母親からは普通じゃない呼ばわりされて。

 

そんな『出来損ない』の主人公にも素敵な才能がありました。ちょっとオリジナリティーを加えてみせた学芸発表会、村人役。

それを知った日芸のお兄さんが、なんと自宅までスカウトにやってきた!天にも昇る気持ちとはこの事です。親も姉妹たちもすっかり有頂天。分数問題のときは散々普通じゃない呼ばわりしてくれたくせに現金なものですよね。まぁそんな事も忘れてしまうくらい、このスカウト事件は華やかしい話題です。

 

けれど、厳格な父のひとこと。

「駄目だ。」

 

もう、親が駄目といえば駄目なもんは駄目なのです。小学5年なんてそういう時期です。ひょっとしたら主人公には演技の才能があったかもしれないし、ひょっとしたらひょっとすると、そのまま芸能界デビューも夢では無かったかもしれません。

 

しかも翌日、再度訪ねてくれた日芸のお兄さんに「本人が恥ずかしがっていますので…」と断りを入れる母親。違うじゃん!私じゃないよ!お父さんが駄目って言ったから駄目なんだもん私じゃないもん!!…と、思わず主人公の気持ちになってしまい胸が苦しくなりました。

 

28歳現在の主人公曰く、のちに高校の演劇部に入ったけれどイマイチだったから私には結局才能なんて無かったんだわ〜と折り合いをつけています。けれど、それはまだまだ先の話。小学5年の主人公にとってのおもいでは、母親が『あたし』のせいにして、せっかくの話を断っていること。その時に部屋に流れていたひょっこりひょうたん島の物憂げなメロディー。

翌日、自分の変わりに違うクラスのシミズさんが選ばれたことを母親に報告するも

「先にあなたが誘われた事は内緒にしておきなさい。シミズさんが嫌な気持ちになるでしょう?」としか、言わない母親。

 

苦しい…!ここのくだり、めっちゃ苦しい…!

母親もねぇ、子を想う気持ちは今ならわかるけど(学校で自慢しまくったら下手したら主人公が虐められるやな)小学5年には分からないですって。せめてちょっとアナタ、選ばれたことはすごい事よねってそこだけでも褒めてくれたら良いのにさ。消化不良感が半端無ぇ…。

 

小学5年の主人公。ぐっ…とこらえて、ひょっこりひょうたん島のうた歌って歩き出します。そこには虹がかかり、ひょうたん島が泳ぐカラフルな映像も差し込みました。

 

って、ひょうたん島のくだりがとっても長くなってしまいましたね。

 

 

何が言いたいかというと、ほら。

最後のほうで28歳の主人公、本家のばーさんに農家の嫁さ来ないかと誘われるじゃないですか。スカウト、ですよねある意味。けれど主人公は『自分は甘い人間だ』と、雨に濡れながら落ち込む訳ですよ。そこに通りがかったギバちゃんに拾われて、車内で『転校生の汚いアベくん』の話題を振ってみたり。ギバちゃんの男側の解釈がまたちょっと違ったりしていて。

 

そんでもって、東京に帰る汽車に乗りました。

(ここからは曲が流れて台詞無し、映像が流れるのみ)

 

 

もう、28歳の主人公は小学5年の『あたし』ではありません(当たり前ですが)。

全て自分の責任で物事を判断し、道を選び、決める事ができる存在です。

確かに、カルイ気持ちで遊びにきていた農作業体験だったかもしれません。けれど、ギバちゃんが農業に向き合う様子を見て『私』は何を感じたか。

『私』は、何をやりたいのか。

 

駄目だと一蹴する父親も、やりたいことを止める母親に左右される事も無く。

あの頃の自分とは違って、大人になった今。

自分の意思で、自分の選択、で。

 

 

なんでこんな解釈に繋がったかというと、28歳主人公が村に戻ったバスの車体…見ました?若干、ひょっこりひょうたん島っぽいデザインなんですよね。

小学5年の子どもたちがワーと応援(?)してくれるときも、木で出来た相合傘を持っていたりしました。

 

相合傘を黒板に書かれて茶化されてしまったアノおもひでや、不可抗力でスカウト断られてしまったアノおもひでも、ぽろぽろと思い出す程度の事かもしれませんが、ひとつひとつは確実に自分の経験となっていて、今を生きる・繋ぐ選択を掴むひとつひとつになっているのではないかしら、と。ぽろぽろのおもひでを集めて今につなぐ…というか。

 

 

ふへへへ、うまく纏めれたんじゃないかしら。

今度はポニョでも見たいなー。

恐ろしく昔に金曜ロードショーで1回見ただけなんですけど、あれもまた私なりの解釈がありまして。それについてググってみたけれどまだ同じ考えな方と出会えていないんです。なにせ1回しか見ていないので、何故その解釈に繋がるんだか自分でも理由が分かっていないので、今度作品をゆっくりじっくり見る機会でもあったらまたこちらにでも書こうと思いますー。

 

リサ?でしたっけ、そうたのかーちゃん。

あの人、元はポニョみたいな半魚人だったんじゃねーかと思ったわけですよ。

これについてはいつか考察できたらいいなぁと思いました。

 

 

 

 

以上。調理師免許の試験を数日後に控えているくせに、勉強もせず現実逃避してしまった人間の駄文でございました。